雨が降った次の日に靴を履こうとすると、白くなっている事はありませんか?
この記事では革靴が白くなる原因、防止方法について紹介していきます。
自宅でできるケアや革製品に行ってはならない注意事項等をお伝えします。
ぜひ革靴を白くして、ビジネスシーンなどで恥をかかないように参考にしてください。
靴が雨に濡れて白くなる原因
まずは、雨が降ったあとになぜか白くなっていた経験はありませんか?
この白いものは何か、原因を紹介していきます。
白いカビの正体は「スピュー」
革靴が白くなってしまう原因は塩です。
スピューと呼ばれており、履いているときに出た汗に反応し白く出てきます。
汗から出てきたスピューはブラッシングで落とせますが、靴の内側の塩分は残ったままなので定期的にメンテナンスが必要です。
放置するとカビや変色を招く!
上述したように靴内側の塩分を取り除かない限り、また白くなる可能性があります。
手入れを怠り白いまま放置すると、温度、湿度から雑菌の温床となり、ますます悪化していきます。
最悪カビが発生したり、革部分が変色したりしてしまうでしょう。
新品の靴でも塩が発生する可能性がある
新しく購入した靴が気づいたら、白くなっていませんか?
この原因は、革靴の製造工程にあります。
革が腐らないように「革をなめす」工程で、薬剤につけており塩分が内部に残っている場合があります。
購入した際に革靴が不良品だったわけではなく、新品でも白くなる可能性があるのです。
白くなるのを防ぐ!革靴を履く際の注意点
革製品は日頃のケアをしていくと長く履き続けられます。
反面、間違ったケア方法をしてしまうと一気に寿命が縮んでしまうのです。
注意事項を3つ紹介します。
● 革製品にアルコールNG
● 靴の連続使用はやめよう
● 撥水スプレーが原因で発生する可能性がある
革製品にアルコールはNG
新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、アルコール消毒がより身近になりました。
しかし、革靴にはNGです。
例えば合皮の革の場合、アルコールをかけてしまうと色が抜けてしまったり白くなってしまったりします。
これは、アルコールの成分と革のコーティング部分が化学反応を起こしてしまうためです。
靴の連続使用はさけよう
靴は可能であれば、1日ごとに異なる靴を使用しましょう。
人が1日に汗をかく量は、1Lといわれています。
その汗が靴のインソールなどに溜まっているので、乾くまでに1~2日程度かかります。
湿気が溜まった状態では革の劣化やスピューを増やしかねません。
少なくとも1日置きに履きましょう。
撥水スプレーが原因で発生する可能性もある
革製品を水から守るために防水スプレーをかける方もいらっしゃるでしょう。
クリームなどと比較して、通気性を失わずに防水対策ができますので魅力的ですが選択には慎重になりましょう。
シリコン系とフッ素系の2種ありますが、フッ素系の防水スプレーを選んでください。
フッ素系とシリコン系スプレーには大きく特徴が異なります。
フッ素系とシリコン系の違いを以下の表にあらわしました。
フッ素系防水スプレー | シリコン系スプレー | |
コーティング方法 | フッ素樹脂を利用し、繊維1本1本にコーティング | シリコン樹脂を利用し、繊維の表面をコーティング |
効果 | 撥水力、汚水性、撥脂性が高い | かけたあと、持続性が高い |
通気性 | 通気性は損なわれない | 通気性や防水性を活かせない。ゴアテックス等には不可。 |
向いているアイテム | かばんなど全般的に使用可 | 傘など通気性がいらないもの |
革製品 | 〇 使用可能 | × 使用しない方が望ましい |
シリコン系は高い効果の反面、通気性なども封じてしまいます。
革製品の湿気を解消できなくなり、劣化を早めてしまうでしょう。
白くなった際の防止法3選
ここからはすでに白くなってしまった際に、どのように戻せるか自宅とお店両方の面から紹介していきます。
● ステインリムーバーで対応
● 濡れた布で革靴をパック
● 定期的に専門店でクリーニング
ステインリムーバーで対応
ステインリムーバーとは、革靴専用の水性クリーナーです。
皮に溜まっている塩分を浮き立たせる効果があるため、スピューに対して高い効果を発揮します。
また防カビ剤が配合されており、革靴自体を長く使用するのに最適な商品です。
使い方
1. リムーバーをグロスにしみこませる
2. シミを中心に革全体を拭いていく
3. 日陰干しで乾燥
4. 1-3を繰り返す
強くこすらずに優しくとるイメージをもって、行ってください。
濡れた布で革靴をパック
革靴に濡れたティッシュなどを乗せてパックしていく手法です。
これは、革の中で行き場がなくなった塩分が濡れたティッシュにゆっくりと移動していき塩分が取り除かれる仕組みとなります。
やり方
1. 革靴の汚れをブラッシングで取り除く
2. 顔パックのように濡らしたティッシュを靴に入れていく
3. 水分が乾かないように定期的に補充し1日程度置いておく
4. 日陰干し
革靴を定期的にクリーニング
定期的に専門店へ持っていき、洗浄する方法です。
汚れを取り除くのと同時に、雑菌、洗浄まで一度に完了、さらに撥水加工までお願いすればスピュー予防にもつながります。
クリーニングの職人で最適なメンテナンスを
通常の衣類からドレスなど繊細な高級服まで対応可能なルタクトは、レザークリーニングも対応します。
ルタクトなら洗浄のみならず、内側の除菌、色の補修まで対応可能です。
ルタクトの料金表
(色補修、修繕あり) | 革靴 | ¥12,430~ | ¥11,300~ |
スニーカー | ¥8,910~ | ¥8,100~ | |
ブーツ | ¥15,840~ | ¥14,400~ | |
靴(洗いのみ) | 革靴 | ¥6,215~ | ¥5,650~ |
スニーカー | ¥4,455~ | ¥4,050~ | |
ブーツ | ¥7,920~ | ¥7,200 |
まとめ
この記事では「なぜ革靴が白くなるのか」について紹介してきました。革靴が白くなる原因は自身の汗や湿気が原因です。
放置するとカビなどにつながってしまいますので、自分でできる対策をしても難しい場合は、専門店でクリーニングすると靴の内側なども洗浄でき、防止にもつながります。
適切なケアをして気持ちよく革靴を楽しみましょう。
→ルタクトのハイブランドスニーカークリーニングについてはこちら
投稿者プロフィール
- あらゆるブランドを知り尽くした職人永井良房が行う本物のプロのクリーニング
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