靴の泥汚れを落としたい方に向けて、泥汚れを落とす方法を解説します。
汚れの種類を理解すると綺麗に落とせるので、参考にしてください。

靴の泥汚れを落とす前に！【汚れの基礎知識】

ここでは、靴の泥汚れを落とす方法をわかりやすく説明します。

汚れの種類

汚れの種類は大きく分けて「水溶性の汚れ」「油溶性の汚れ」「不溶性の汚れ」の3つがあります。
それぞれの汚れについて簡単に説明します。

水溶性の汚れ

水溶性は、水に溶ける汚れです。
（例）食塩、砂糖、果汁、スープ等の飲食物、汗尿等の分泌物など

汚れは見た目や手触りで確認できるものもありますが、生活しているうちにいつの間にか汚れが付いている場合もあります。
塩類が蓄積すると固まり、糖やたんぱく質を残しておくと害虫をまねく原因になります。

また、適切に汚れを落とさないと除去しにくいシミになる場合もあるので気をつけましょう。

油溶性の汚れ

油性の性質のものでは溶けるが、水には溶けない性質の汚れです。
（例）動物の脂肪や植物油の成分のほか、鉱物性の油分

油性汚れの主な原因は皮脂です。靴は一日中履き続けた汗が溜まっていくので、油性汚れがつきやすくなります。

不溶性の汚れ

水にも溶けず、油性の有機溶剤等にも溶けない汚れです。
（例）砂・ホコリ・煤煙（スス）・粘土・鉄粉など

主に空気中のちりやゴミの成分の中に含まれており、水溶性や油溶性の汚れに比べて頑固な汚れです。

靴の泥汚れを落とすために必要なもの

靴の泥汚れを落とすために揃えるものは以下の通りです。

● バケツ
● 洗濯用ブラシ
● 歯ブラシ
● 重曹
● 洗濯用洗剤
● 酸素系漂白剤

靴の泥汚れを落とす手順を解説！

靴の泥汚れを落とす手順を紹介します。
靴の泥汚れが落ちずに悩んでいる方は参考にしてください。

前提：洗濯前の水洗いはしない

泥汚れを落とす際、事前に水洗いをしようとしていませんか？
泥汚れは汚れの種類が複合しているため、水洗いで落ちる汚れもあれば落ちない汚れもあります。

落ちない汚れの場合、水洗いすると逆効果です。
泥が繊維の中に入ってしまうので、落ちずにそのまま残ってしまいます。
せっかく手間をかけても、逆効果になってしまうのです。

1.靴を乾かしたあとに泥をはたく

靴に泥汚れがついている場合は、まず乾かしましょう。
そのあと、泥をはたいてみてください。
はたくだけで泥がポロポロ落ちるので、これだけでも汚れを落とせます。

2.乾いた状態でブラシで汚れを取る

泥をはたいても取れない場合は、乾いたブラシを使って汚れを取ります。
この段階でも水に濡らさないようにしましょう。

3.汚れがひどい場合はつけ置き洗いをする

泥汚れがひどい場合は、まずつけおき洗いをしましょう。
2種類の方法がありますので、やりやすい方法を試してください。

酸素系漂白剤でつけおき洗い

靴には酸素系漂白剤が最適です。
塩素系漂白剤を使うと強力で靴にダメージを与える可能性があるので、酸素系漂白剤を必ず使いましょう。

40度のお湯に漂白剤を混ぜて30分ほどつけおき洗いをします。
酸素系漂白剤が靴の素材によって使えるかは、洗濯表示を見て事前に確認しましょう。

重曹・洗剤でつけおき洗い

お湯に重曹・洗剤を混ぜて、1時間程度つけおきします。
重曹はお湯1Lに対して大さじ3、洗剤はキャップ1杯が目安です。

4.こすり洗いをしたあとにすすぐ

つけおき洗いをしてもとれない汚れは、こすり洗いをします。
方法はさまざまありますが、以下に2種類挙げます。

● 重曹と水でといたペーストをつけてこすり洗いをする（この方法は汚れが落ちるとともに、重曹の効果により消臭も期待できます。）

● 歯ブラシに固形石鹸をこすりつけて、石鹸の泡・重曹を泥汚れに直接つけて靴をこすり洗いする

こすり洗いをしたあとはきちんとすすぎましょう。
綺麗なブラシでこすりながらすすぐとより綺麗に取れるでしょう。

5.タオルで水気をとったあとに靴を乾かす

洗いとすすぎが終わったら、タオルで水気をとりましょう。
乾燥は直射日光を避け、日陰で「かかとを下、つま先を上」にして吊るしましょう。
その向きで干すと、形も崩れません。

乾燥の目安は、風通しのよい日陰ならば、夏は1日、冬は2〜3日程度です。
しかし、「きちんと乾かす」のが重要なので、完全に乾くまでは干しておきましょう。

まとめ

泥汚れの種類をきちんと理解したうえで泥を正しく落とすと、汚れを綺麗にできます。
靴の泥汚れを実際に落とす際には、本記事を参考にしてください。
また、当店はハイブランドスニーカー専門クリーニングを行っていますので、何かお困りでしたらお気軽にご相談ください。

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